広島支部のあゆみ

広島地方から新構造への出品が始まったのは1939(昭和14年)小田福丸故委員

1910-2003)でした。

それまで大潮展へ出品していましたが、同郷の三村英一代表の誘いで新構造へ

参加、老年により退会した福山の松岡昭、広島の隅井竹一会員とともに出品が続

きました.

 

昭和50年代後半から次第に趣旨に賛同し、山口県からも出品者がありました。

 

平成2年に広島支部に昇格して以後、活発な活動を展開しています。広島支部で

は新構造広島支部展を『新構造ひろしま展』として、広島県立美術館を中心に開

催していました。

 

平成21年には新構造西日本展として、広島で展覧会が開催されました。

新構造社80年の歴史の中で、東京以外で展覧会が開催されたのは初めてでした。

開催場所として広島が選ばれたのは三村英一先生の出身地が広島(庄原)であっ

たことによります。

 

新構造西日本展の成功を機に、広島支部を拡大し、長年牽引して来られた近藤泰和

支部長が勇退され、顧問に就任されました。現在、益村司支部長のもとに団結した、

新構造社広島支部は、作品の完成度を上げるべく、各教室で研鑽しています。

 

平成25年には第2回新構造西日本展が開催され、平成26年には第3回新構造広島

巡回展となりました。西日本に比較的会員の少ない現実にありますが、西日本の核

として、新構造社の拡大発展に寄与し、西日本に新構造社の信条となる

「純粋なる在野精神を基調とし、作者の自己完成を図ることに重きを成す」

また「作者は各自の自由な立場をもって、芸術探求を行いイズムに制約されない、

作者の人格を尊重する」という  

理念を広めていけたらと思います。

              2015年3月記

 

inserted by FC2 system